こちらに共通ヘッダが追加されます。
  1. 人文科学研究所ホーム
  2. > 2013年度のニュース一覧(新着ニュース)
  3.  > 同志社大学人文科学研究所国際学術シンポジウム 第4回「北に渡った言語学者・金壽卿(キム・スギョン)(1918-2000)の再照明」開催のご案内

新着ニュース

同志社大学人文科学研究所国際学術シンポジウム 第4回「北に渡った言語学者・金壽卿(キム・スギョン)(1918-2000)の再照明」開催のご案内

'13年9月26日 更新
第4回:北に渡った言語学者・金壽卿(キム・スギョン)(1918-2000)の再照明 ※同時通訳あり
日時:11月9日(土)10:30~17:30
会場:同志社大学今出川キャンパス 明徳館1番教室
1.北朝鮮の言語学・言語政策と金壽卿
  北朝鮮の言語学史をどうみるか
    金河秀(キム ハス) (延世大学校) 
  国語学史の観点からみた金壽卿
    崔炅鳳(チェ ギョンボン)(圓光大学校)
   司会:コ ヨンジン(同志社大学)

[昼休み 12:20~13:20]

2.金壽卿の国際的照明
  金壽卿の朝鮮語研究と日本
    コ ヨンジン(同志社大学)
    板垣竜太 (同志社大学)
  旧ソ連の言語学と金壽卿
    趙義成(チョ ウィソン) (東京外国語大学)
  金壽卿と中国の朝鮮語学
    崔羲秀(チェ ヒス) (青島濱海学院) 
   司会:洪宗郁(ホン ジョンウク)(同志社大学)
3.特別講演「父・金壽卿」 
    金惠英(キム ヘヨン) (トロント大学)
    金泰成(キム テソン) (釜山大学校)
   司会:板垣竜太(同志社大学)
  総合討論

共催:
同志社大学グローバル地域文化学部
同志社コリア研究センター

シンポジウム趣旨
 金壽卿(キム スギョン)(1918~2000)は、1945年以前に京城帝国大学法文学部・東京帝国大学文学部(大学院)で哲学と言語学を学び、日本の敗戦後は1946年に北朝鮮(1948年以降は朝鮮民主主義人民共和国)に渡り、同国の言語学・言語政策において大きな影響力をもった言語学者である。たとえば現在「労働」という単語について、南では「ノドン(nodong)」で北では「ロドン(rodong)」と表記するが、この表記法が北朝鮮で確定される際に大きな理論的役割を果たしたのが金壽卿であった。彼は1940年代から1960年代まで、同国の言語学の中軸を担った。しかしながら、その歩みはまだ本格的には解明されていない。
 本シンポジウムは金壽卿の生涯と研究について多角度から検討することで、北朝鮮の言語政策・言語理論のみならず、植民地時代および冷戦期における学問や、南北分断状況における家族といった問題まで考える。言語という側面から北朝鮮を照明することは、同国に関する冷静な学術研究が求められる現状において、新鮮な視点を提供すると考える。
 本企画の目玉は、金壽卿の実の娘・金惠英(キム ヘヨン)氏(トロント大)と実の息子・金泰成(キム テソン)氏(釜山大)による特別講演「父、金壽卿」である。金壽卿は朝鮮戦争時に家族と離ればなれになったが、1980年代末以降、再会をとげる。その家族離散と再会の経験を語っていただく。公の場でこの話を語るのはこれが初めてのことであり、注目される。
 こうしたパーソナル・ヒストリーを中心に置きながら、専門の研究者をパネリストとして招き、金壽卿の業績や生涯について学術的・総合的に論ずる。
 第1部「北朝鮮の言語学・言語政策と金壽卿」では、まず金河秀(キム ハス)氏(延世大)が、その後の専門的な議論に先立つ講演として、北朝鮮の言語政策および言語学史を総論的に論ずる。次に崔炅鳳(チェ ギョンボン)氏(圓光大)が、コリア語学史のなかで金壽卿の業績を実証的に位置づける。
 第2部「金壽卿の国際的照明」では、日本・旧ソ連・中国のそれぞれの観点からの議論を提示する。まず、コ ヨンジン氏・板垣竜太氏(いずれも同志社大)が、金壽卿の朝鮮語学を、植民地時代の知的形成や日本との関係から論ずる。次に趙義成(チョ ウィソン)氏(東京外国語大)が、ソ連の言語学の影響という観点から金壽卿の位置づけを論ずる。そして、中国の朝鮮語学の元老研究者である崔羲秀(チェ ヒス)氏(青島濱海学院)が、中国朝鮮族の言語学への金壽卿の影響を語る。
 公開シンポジウムであることにかんがみ、専門的な内容を含みながらも、一般聴衆にも分かりやすい場であることをめざしたい。


詳細は下記のポスターをご覧ください。
関連書類