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第11研究 サプライチェーンの設計と運営をめぐる産業間・国際比較研究 研究代表者:中道 一心(商学部)

 本研究会の目的は、サプライチェーンが如何に設計され、日々のオペレーションがどのように実践されているのかについて具体的に明らかにし、産業間比較・国際比較を行うことでサプライチェーンの動態を論理的に解明することである(素材産業:鉄鋼業・セメント業・製紙業・製糸業など/完成品産業:自動車産業・建設業・印刷業・アパレル産業など)。研究会は、産業の実態研究に取り組んでいる研究者によるサプライチェーンの調査研究の発表を軸に、特定産業を対象とした研究書の書評を行うことにより、サプライチェーンの具体像をリアルに把握するとともに、産業、国(地域)に起因する異同を論理的に明らかにする。これらの成果は、学会報告や『社会科学』への投稿を行い、最終的には同志社大学人文科学研究所研究叢書として書籍出版を目指す。

2021年度

開催日時 第4回研究会・2022年1月28日
テーマ 金容度[2021]『日本の企業間取引―市場性と組織性の歴史構造』有斐閣、合評会
発表者 磯村昌彦、田中彰
開催日時 第3回研究会・2021年11月26日
テーマ
  1. サプライチェーンにおけるアンビデクステリティ
  2. ビジネスモデルとサプライチェーンの交差
発表者
  1. 中園宏幸
  2. 真木圭亮
開催日時 第2回研究会・2021年11月23日
テーマ 組織間マネジメント・コントロール研究の進展:取引関係の設計と管理
発表者 坂口順也
開催日時 第1回研究会・2021年11月7日
テーマ 事業所としてのタイミング・コントローラー成立の諸条件
発表者 川端望

2020年度

開催日時 第2回研究会・2020年11月6日 12時00分~15時00分
開催場所 龍谷大学深草キャンパス
テーマ 最適な国際展開を模索する仕組み
発表者 横井克典(九州産業大学)
研究会内容  二輪車産業の生産拠点配置について、長年研究されてきた九州産業大学の横井克典氏をお招きして、二輪車産業におけるグローバル・サプライチェーンの設計が如何になされているかについて、本田技研工業の事例研究を講演いただいた。
 報告内容は国際生産分業の長期的な形成プロセスをご説明されたうえで、その形成を支える強力な資源配置の調整の仕組みを具体的・実証的に展開していただいた。
 リーディングカンパニーだからこそ可能だった仕組みではないか、あるいは他産業との比較の観点から質問があり、活発なディスカッションを行った。
開催日時 第1回研究会・2020年8月28日 13時30分~15時00分
開催場所 オンライン開催
テーマ 塩地洋・田中彰編『東アジア優位産業』をめぐって
発表者 田中彰(京都大学)、川端望(東北大学)、黒澤隆文(京都大学)
研究会内容  研究会メンバーが執筆した塩地洋・田中彰編『東アジア優位産業――多元化する国際生産ネットワーク』中央経済社、2020年の書評を基本とした研究会を京都大学経済学研究科史的分析セミナーとともに開催した。
 基調講演は編著者である田中彰氏(京都大学)が行い、その後、川端望氏(東北大学)、黒澤隆文氏(京都大学)からコメントが寄せられ、執筆者からそれぞれのコメントにリプライがあった。
 自動車、自動車部品、二輪車、工作機械、アパレル、自転車、鉄鋼、ネジ、金型、液晶テレビ・液晶パネル、携帯電話・スマートフォン、半導体、デジタルスチルカメラの14産業を扱った書籍であり、それぞれ中核企業がどのようなサプライチェーンを構築しているかについて分析しており、研究会メンバーの視野を広げる良い機会になった。

2019年度

開催日時 第4回研究会・2020年3月30日(月)~31日(火)
テーマ デジタルスチルカメラ産業、衰退産業に関する研究報告
発表者 沼田 郷、中道 一心
開催日時 第3回研究会・2019年12月14日(土)
テーマ SME Research: Context and comparison
発表者 Hugh Whittaker
開催日時 第2回研究会・2019年7月10日(水) 13:00~15:30
開催場所 同志社大学今出川キャンパス 扶桑館3階 F305
テーマ 【書評会】横井克典 [2018] 『国際分業のメカニズム 本田技研工業・二輪事業の事例』 同文舘出版
発表者 【紹介】横井克典(九州産業大学)
【書評】中道一心(同志社大学商学部)
研究会内容  ホンダの二輪車事業における生産拠点の国際配置について、長年にわたる丁寧な実証研究に打ち込んでこられた横井克典氏の書籍の書評会を行った。当日は、冒頭に横井氏から本書を概説いただき、単純な地産地消でも低コスト立地でもなく、ダイナミックに変化する各国市場、各拠点の組織能力に応じて、配置と役割は変わっていった実態とその意味をご紹介いただいた。そのうえで書評およびフロアからの質疑応答を行った。具体的なサプライチェーンの動態を観察する視角およびビジュアル化する方法など参加メンバーの刺激を受ける研究会であった。
開催日時 第1回研究会・2019年6月29日(土) 14:00~16:30
開催場所 同志社大学今出川キャンパス 扶桑館3階 F305
テーマ サプライチェーンにおけるタイミング・コントローラーの産業間比較
発表者 中道一心(同志社大学商学部)
岡本博公(同志社大学名誉教授)
研究会内容  本報告の目的は、これまで調査研究を積み重ねてきた共同研究「サプライチェーンにおけるタイミングコントローラー:市場適応方法の比較研究」(基盤研究(B)15H03382、研究代表者:岡本博公氏)の研究成果を共有することであった。それに加えて、本プロジェクトで新たに調査研究すべき課題を洗い出すことにあった。
 研究会で整理できたことは、(1)トヨタ生産システムに見られるように各生産工程が柔軟性を高めることによって、需要企業(完成品企業)に対してタイミング・コントロール機能を発揮する場合がある。しかし、(2)素材によってはロット編成の制約からよりロット生産せざるを得ず、その結果、供給企業(素材企業)と需要企業との間に生産する流量と流速と、消費(使用)する量とサイクルの相違が生じるため、流量と流速を返還する機能を供給企業側か需要企業側のどちらかが内部に持たざるを得なくなるが、(3)素材を生産する企業の大ロット生産によるコスト削減額と、完成品企業のJIT納入によるコスト削減額の合計が、タイミング・コントローラーを介在させることによるコスト上昇額を上回るとき、独立したタイミング・コントローラーが生成される可能性がある。
 このような段階的な議論を行うことによって、タイミング・コントロール機能を提供しているであろう部門や工程、タイミング・コントローラーと言えそうな業種が、なぜ現在の姿にあるのかを正確に検討できそうであり、今後は新たな調査対象にアプローチして、事例を豊富化するだけではなく、理論構築を進めたい。