人文科学研究所創立75周年

所長挨拶
 人文科学研究所は1944年「同志社大学研究所」として発足し、今年で75周年を迎えました。本研究所は、「広く人文及び社会科学にわたって専門の学術の理論及び応用に関する総合的研究を行い、文化の創造と発展に寄与する」(人文科学研究所規程第2条)ことを目的としています。
 その主たる活動は、専任研究員による専門分野に関わる個人研究、学内外の研究者による学際的共同研究を中心とし、さらに重要な役割として人文・社会科学諸分野、特にキリスト教社会問題をはじめとする日本近現代史関係資料の収集と蓄積に努めています。
 共同研究は日常的に研究会活動を行うことは当然ですが、その成果として機関誌ならびに研究叢書の出版、公開講演会等を積極的に行っています。具体的には、複数の教員が共同して一つのテーマのもとに学際的な研究を3年サイクルで行っており、2019年度からスタートした第20期は17の部門研究会であわせて学内外の約270人が活動を行っています(研究課題などは「研究会のテーマと概要」をご参照ください)。
 創立75周年を迎えるに当たって本研究所は、昨年度に「人文科学研究所将来計画検討委員会」を設け、今後の研究所のあり方について改めて検討をしました。その中で、従来の研究所が果たしてきた役割をしっかり継承し、さらに発展させていくために、研究分野を「キリスト教社会問題研究」「京都を始めとする近現代日本の地域研究」「現代社会研究」の3分野に重点化していくことを一つの方針として定めました。もちろん、その他の分野の共同研究を排するものではありませんが、従来から大切にされてきたこれらの分野に焦点を当て、個人研究、共同研究、貴重資料の収集を一層充実させていきたいと考えています。
 12月21日の記念シンポジウムでは、この3研究分野からご講演をいただきます。詳細は「プログラム」をご覧ください。
 人文社会科学をめぐる情勢には厳しいものがありますが、今後も学内外の研究者と連携しながら、同志社大学の人文科学研究所ならではの学際的な研究に取り組んで参りたいと存じますので、本研究所の活動にご支援ならびにご協力をお願い申し上げます。
同志社大学人文科学研究所長
小山 隆